交通安全キャンペーン 応募 4割が警察

 自動車などの無事故・無違反を条件に旅行券などが当たる神奈川県主催の交通安全キャンペーンで、啓発する側の県警の警察官らが応募の約四割を占めていたことが分かった。県は「警察官にも交通規範意識を高めてもらう必要があり、問題はない」と説明するが、警察官が三十万円の旅行券を贈られるケースもあり、識者は「県民に安全意識を持ってもらう趣旨の取り組みで警察官が景品をもらっていては、活動自体が県民に見放される」と指摘する。 (皆川剛)

 キャンペーン名は「セーフティ・チャレンジ・かながわ」。県内在住者や通勤者らを対象に一九九九年度から毎年開催され、本年度は三人一組の一万千九百九十八チームが応募、うち四千六百六十五チームが県警の警察官や職員だった。

 昨年七〜十二月に三人とも無事故・無違反だったチームを対象に無作為抽選を行い、特賞の三十万円の旅行券(一組)は県警青葉署のチームに、二等の六万円の商品券(五組)は県警の一チームに贈られることが決まった。

 募集は、県内の警察署や運転免許試験場に置いたパンフレットなどで行っている。無事故・無違反かどうかは、警察庁が所管する自動車安全運転センターが発行する「運転記録証明書」で確認する。景品は同センター神奈川県事務所などの協賛金で賄っている。

 キャンペーンを主催する県暮らし安全交通課に県警から出向する担当者は「警察官は人一倍車を運転している。警察官の応募は慣例的に行われており、応募者が増えることで活気も出る」と話す。

 これに対し、警察関連の取材が長いジャーナリストの大谷昭宏さんは「新年度から警察関係者は抽選の対象外にしたらよい。当たる見込みがなくても応募が多くあるならば、心意気は理解できる」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014032102000127.html


セーフティ・チャレンジ・かながわ公式ページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7110/p445222.html
キャプチャ
 県民の皆様の「交通安全意識の向上」と「安全運転の励行」を促進し、交通事故の減少に寄与することを目的として、「セーフティ・チャレンジ・かながわ」無事故・無違反コンクールを実施しています。

 このコンクールは、3人1組のチーム単位で、6ヶ月間の安全運転(無事故・無違反)にチャレンジしていただくもので、達成したチームの中から抽選で旅行券などの賞品が当たります。また、全員が65歳以上のチームにはシルバー特別賞もあります。

 (賞品一覧)
特賞:30万円分の旅行券(1チーム)
1等:15万円分の旅行券(2チーム)
2等:6万円分の全国百貨店共通商品券(5チーム)
3等:3万円分の全国百貨店共通商品券(10チーム)
4等:6,000円分の全国百貨店共通商品券(150チーム)
5等:3,000円分の全国百貨店共通商品券(300チーム)
シルバー特別賞:1万5,000円相当の全国共通商品券(プリぺイドカード)(10チーム)


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