「草食系より…」大阪府警の募集ポスターが話題 

大阪府警の警察官募集ポスターが注目を集めている。今春のキャッチコピーは「草食系より大阪府警。」だ。
写真では現役の機動隊員が、6つに割れた見事な腹筋をさらしている。警察官たるもの、心身ともにマッチョたれ−。 そんな思いを込めた奇抜なデザインは道行く人の目を奪い、過去にさまざまな話題作を送り出してきた府警のポスター史上でも「傑作」の呼び声が高い。
BiqcMNnCMAAMFK6

■メダリストも衝撃

「駅で衝撃を受けた…さすが大阪」

ポスター画像とともに、ツイッターで思わずこうつぶやいたのは競泳のオリンピックメダリスト、入江陵介選手。フォロワーが反応する形でネット上で話題を集め、「天才的コピー」「よく意味が分からない」と“賛否”が飛び交った。


府警によると、今回のデザインは大手広告代理店「電通」の手によるもの。40作品のコンペティションで選ばれた。
「肉体的な力強さと精神的なタフさ」という、府警が求める人物像が的確に表現されていたという。

いわゆる“肉食系”の人材を重視する採用方針は昨春からの流れ。安定志向で公務員一般を志望していた人が
府警に入り、厳しい訓練や現場の緊張感についていけないケースが散見されたからだ。ポスターでこれでもかと「強さ」を押し出すのは、そんな背景事情もある。

■「とにかく目立つ」

もともと、府警のポスターはユニークなデザインで知られる。今のようなコンペ方式を始めたのは平成3年のことだ。

当時はバブルのまっただ中。就職戦線は完全に売り手市場で、「3K」と揶揄(やゆ)された警察職にはなかなか学生が集まらなかった。

大学の就職課に横並びのポスターをはっても見向きもされない。そんな危機感の中で府警の取った戦略が「とにかく目立つ」(府警幹部)という大阪らしいアピール手法だったという。

 とはいえ、3〜6年のポスターは今と比べればまだおとなしい。最初のエポックメーキングな作品とされるのは7年のもの。真っ白な背景に、黒字で刻まれたコピーは一言「大阪府警!」。斬新なデザインで、当時はかなりの反響を呼んだという。

 ■“迷作”も
 それからは話題作の連発だった。

 「試験会場まで、ご同行願います。」(10年)
img_1591622_52207909_7

  「あんたがおまわりさんになったらそれこそ大事件やねぇ。」(11年、背景は笑いかける「おばちゃん」)
広告


ごめんですんだら警察いらんわ!!」(23年、背景は泣き顔の子供)
3878_large

 一方、奇をてらい過ぎたのか、よく意味の分からない“迷作”も。

 「ちかごろの犯人は頭がいい。」(8年)
3874

 「犯人へ、」(10年)
180x254x5b675eea487a089452dd3c3d

 「『つらいなら、笑え。』と、ヤマさんは言った。」(11年、ヤマさんは刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の登場人物)
kai-ymsan1

 コピーはさまざまだが「警察官になりたい」という熱い思いを持った人材を求めているのは、いつの時代も変わらない。

 今春の警察官募集の受付は4月9日まで
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140321/wlf14032123100021-n1.htm



Twitter の反応







スポンサード リンク
おすすめサイトの最新記事